準備は50歳から。どうせなら生涯リア充を目指しましょうか
- Kaz Saito
- 2021年7月29日
- 読了時間: 4分

60歳成人説。藤原和博さんがおっしゃっています。それでいくと僕はまだ9歳。やった! なんて。
その藤原さんらがZoomで開催している「60歳からの未来」を旅する6日間というトークセッションに参加中。いや、おもしろい。ざっくりいえば人生100年時代、60歳からの生き方をシュミレーションしてみましょう、というやつ。これ終活とは違う。人生を仕舞うというよりは、さらに欲張りに豊かにしようというベクトル。
藤原さんは言う。60歳から30年寿命があるとしたら自由に使える時間を8時間/日で計算して8万時間以上ありますよね、その8万時間を有効に使えばば、さらに新しいことできますよ、って。
60歳で定年してあとは楽隠居という人生設計はどうやら通用しない時代となっているようです。残炎ながらといってはなんですが、我々さらに長く生きる可能性が高い。そうなると何が問題か。もちろん、健康とお金の課題があるわけですが、さらに考えておくべきは、余りある時間の使い方なんですね。
仕事関係のつながりも会社を離れれば疎遠になります。家庭では子供も独立、連れ添いとの二人暮らし。会社でどれだけ偉かったとしても、連れ添いが仕切る家だと、男というやつ、ほんと役立たず。
仕事でも家庭での役割を失った自分をイメージしてみてください。所さんじゃありませんが、大変ですよ、です。
そこで藤原さんのアドバイス。富士山型から八ヶ岳型へののライフステージの設計変更です。50〜60歳で人生のピークを迎え、あとは下るだけだと、生きることに飽きてしまう。これからは10年ごとに新しいピークを作るようにしなさい、と。
そのためにはどうするか。あるピークを上り詰めたら、その瞬間から次のピークへの登山を開始するんです。つまり新しいキャリアへの準備をはじめるわけです。
新たな技術を習得するには1万時間が必要と言われています。英語とかピアノも1万時間かければものになる、というやつです。その1万時間を既存の仕事をしながら徐々に積み上げるのに10年間というと1000時間/年で、ざっくり2〜3時間/日となります。結構、大変ですよね。
実は僕、無意識にこれをやってきたようです。カメラマンとしてキャリアを積みながら編集者としての技術を身に付けて現場からデスクへと転進しました。それを達成したところからは、経営者となるべく準備をしました。カメラマン10年、編集者10年、そして経営者25年というたいした山ではないですが、それなりに3つのピークを経験したわけです。
1万時間を積み上げるってそう容易ではありません。現場で経験を積みながらその1万時間を積み上げるっていうのが正しい感覚でしょう。
僕の場合、その3つのピークを作り終わったところで63歳となっていました。ただ63を迎えたわけではなく、実は50歳、つまり半世紀を生きたときに、新しいキャリア作りをスタートしてたんです。これは意識的にです。
これまでやったことがないことに挑戦しようと、料理、声楽、投資、社交ダンスを始めました。声楽はオペラまがいもやったのですが早々に諦めたものの、料理と投資は現在も継続し、社交ダンスはペアダンスへとカタチを変えて今でも楽しく続けています。それぞれ1万時間を達成するまでに20年近くかかりましたが、重ねてキャリアを積んだおかげで、その三分野、どれも楽しく充実した活動ができているいのではないでしょうか。
そのおかげで、今のところ、人生に飽きるという感覚を持ったことがありません。
こうして振り返ってみると50歳のときの判断が重要だったなあと。仕事もまさに死ぬほど忙しかった時期ですが、とにかく時間を作って料理、投資、ダンスを続けたのがよかった。
その三分野では仕事とまったく違う人的なネットワークを作ることができました。それが今のあえていいますが「リア充」につながっていることは間違いありません。
20、30、40代では仕事分野の新しキャリアを積み、50代以降は生きる技術としてのキャリアを見つける、そんなライフステージの設計をしてみてはどうでしょうか。
おっと、最後に補足。女性はどうなんでしょうか。女性はどうやら社会人、妻、嫁、母と役割を変えながら、ナチュラルに新たなキャリアと人的ネットワークをしなやかーに作ることが得意なようです。皆さんのご両親、どちらかというとお母さんのほうが元気じゃありませんか(^0^)うちはそうです(^_^;
参考サイト
オンラインセミナー「60歳からの未来」を旅する6日間【DAY1 : 60歳成人説】藤原和博(朝礼だけの学校)×大野誠一(ライフシフト・ジャパン)
https://chorei.jp/contents/af7f6884133c
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