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散らしずしと手巻きずしで、フランスからのゲストをおもてなし

  • 執筆者の写真: Kaz Saito
    Kaz Saito
  • 2023年1月25日
  • 読了時間: 4分

GON'S KITCHEN今年の目標は継続とおもてなし。まず愚直に続けること、そして「海外のお客様のおもてなし」を積極的に、です。


タイミングよく息子夫婦がフィンランドから一時帰国していて、義理の娘であるTiiaに機会あるごとに和食の味、そして調理を体験してもらっていることもあり、かなり日常がその目標のトレーニングになっています。

またこれもタイミング良くなのですが、昨年の暮れ、そしてこの1月に僕が趣味にしているアーバンキゾンバというダンスのインストラクターがフランスから来日。その機会をとらえて彼らをメインゲストに、ダンス仲間との会食会を計画しました。


1回目は6名の会としたので、調理した食材を事前に準備しておいて、近茶流ちらしずしの盛り付けの体験をしてもらいました。


サプライズとして、活巻(生きた車海老)を用意、それを手に持って頭と背わたを取り、酒塩をする行程を実際にやってもらおうと思ったのですが、触ることもできずでこの試みは見事に失敗。柵を刺身に切り分けるぐらいのほうがよかったかな、と反省です。


それでも、すし玉、海老、いんげん、穴子、たい、まぐろなどの刺身を近茶流の作法で盛る付ける体験には喜んでもらえました。




実際に食べてもらった感想ももちろん上々、近茶流の味が海外の方にもちゃんと伝わったこと、本当にうれしい体験でした。


1点、片付けをしていて気付いたのが、香の物で出したたくわんと奈良漬けだけは苦手なようで、しっかり残されていました。これもいい勉強ですよね。


この経験を踏まえて、この1月はやはりフランスからのインストラクターを招いて12名での食事会を開催しました。前回の倍の人数ですが、皆さんに満足いただける和食が提供できるのか、がテーマ。


調理は僕1人だけ、食器も12人分用意するのが難しい。その条件で何ができるのか。季節的にも鍋でもいいかと思ったのですが、やはりさらに日本ならではのものにしたいと、いろいろ考えて出した結論は「手巻きずし」。


これならばすしねたを事前に用意しておき、ご飯をタイミングよく炊き上げて、すし飯に仕上げればよい。

僕の調理スペース、各自が座るテーブル席とは別に、手巻きずしを巻く専用テーブルを用意して、参加者はそこで好みのねたですしを巻けばうまくいくかもと考えたわけです。


これもまたタイミングよくなのですが、昨年暮れに食器棚を新調、その下にスタッキングできる3つの可動式キッチンワゴンを導入しました。それをフルに使って、調理スペースと手巻き専用テーブルを作ったところ、これがまあ見事に機能してくれました。


手巻きずしって、食事テーブルに具材とすし飯など置くと各自のお皿とグラス類でなにかと混乱しがちですよね。それがうまく整理できたのはまさに計画どおり。


用意したねたは、柵などで仕入れたまぐろ赤身・中トロ、中落ち、たい。自分でおろしたやりいか、あじ、いわし、穴子。いわしは手開きにして火で炙って、穴子は煮穴子にして詰めで、とそれなりに手を加えましたが、これが美味しいと高評価でうれしかったです。


さらにスペシャルねたとしていくらの醤油漬けに、北方四島のばふんうに。加えて、きゅうり、梅肉、ハム、ひき割り納豆ももちろん用意しましたよ。




いろいろ含めて仕入で3万円ちょいかかりましたが、人数で割ればいい感じでななかと。正直、うに、いくらをそれぞれ2貫づつ食べれば元が取れるみたいな(笑。


そうそう、特筆しておきたいのはダンスのお仲間の真知子さんが、会食の〆にお茶とお菓子のおもてなしをしてくれたこと。茶筅で立てたお茶を、こうしてカジュアルな雰囲気でいただけることってそうそうないので、これも海外のお客様へのおもてなしとしては高得点ですよね。


さて、日本側の皆さんには高評価でしたが、メインゲストのステファン君の評価はどうだったのか。十分にお相手できなかったものの、何回も自ら巻きに来ていたし、彼の好きな江戸厚焼きも用意しておいたので、大丈夫だったと信じましょう。


コロナによる渡航制限も緩和、海外のお客様をお迎えする機会も増えますよね。評判のお店に行くのもいいのですが、こうして自分の場所にお招きしておもてましをすること、いとわずにやっていきますよ。



そうした機会があるけど、自分の家では無理という方いらしたらぜひGON'S KITCHENのご利用もご検討くださいませ。

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