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復活して幸せ、オンマ・キッチンの冷麺

  • 執筆者の写真: Kaz Saito
    Kaz Saito
  • 2022年7月8日
  • 読了時間: 3分

通いはじめて35年になる韓国家庭料理オンマ・キッチン。


こちらの夏の名物が冷麺。コロナ禍で2年間、その提供がなく、3年ぶりの復活です。この冷麺、一度食べるとくせになるというやつ。大久保などあちこちで食べたどの冷麺とも違うんです。


いえば、見かけは普通だけど、付き合ってみるとめちゃ楽しくて相性が会う友達や彼氏、彼女みたいな感じですかね。


見栄えは本当に普通で映えているわけじゃない。しかしそのスープを一口飲めば、真価が分かります。深くてしかも涼やかなその味は、いったどこから来るのか。


これが意外や牛のはらみが決め手というんです。どこに牛がいるのかと疑うが、聞けばはらみをじっくりと煮だして冷蔵庫で寝かして固まった脂を取り除いてガーゼで漉すという。


そこに摺り下ろした生姜の絞り汁を加えて味を整え、すべて自家製のキムチ、オイキムチ、カクテキ、そしてスープを取ったはらみのほぐし身とゆで卵が乗っています。


食べる前にざっくりと混ぜると、スープに各種キムチの味がにじみ出るのがまたいいんですよ。

冷麺が始まると予約ノートが置かれ、その月に食べる冷麺の数を記入します。こちら多くても6杯ですが、10杯以上予約する強者もいました。


現在、残念ながらこのシステムはお休みで、予約の際、その日に冷麺が食べられるかどうか確認が必要となっています。


一度の仕込みでおおよそ40杯分のスープが出来るのですが、これを5日間で使い切らないとだめとのこと。さらに合わせるキムチ三種類の仕込みがあるため、オンマの体力と相談というところです。



ちなみに、このオンマ・キッチン、新宿二丁目にあるんです。言うまでもなくちょっとディープなゾーン。38年前、苦しい生活を支えようと、この街の背景も知らず、偶然空き店舗が出たので、商売を始めてしまったオンマ。なんでお客が来ないんだろうと、よく回りを見渡せば、あれまあ、普通じゃだめだんだと気付いたというですね。


だからといって、方向転換できるわけもなく、オンマのオンマから習った、いわいる家庭料理をひたすら作り続けたわけです。そうしているうちに、これまた他では食べられない勝手ビビンパとコムタンスープが二丁目界隈で評判となり、徐々に常連客がついたというわけです。その中には歌舞伎界、芸能界の有名な方々もいました。


僕が通いはじめた三十代前半、開店は21時で、閉店が5時だったと記憶しています。ゴールデン街で飲んでオンマの勝手ビビンパとコムタンスープで締めるというのが、当時の流れ。いやー、よく飲んで、よく食べました。


おっと、昔話はこの辺にしましょう。もし、この冷麺が食べたいという方がいらしたら、連絡をくださいませ。こちらからオンマに相談、冷麺のある日程をお知らせしましょう。そして、僕もご一緒に!


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