今年の目標・ぶらり一人旅第一弾/素晴らしき富山の食材と料理人
- Kaz Saito
- 2022年2月3日
- 読了時間: 3分

雑誌記者・カメラマン時代、世界各地、日本全国を取材旅行した反動か、いつしか出不精になっていました。歳とともに体力・気力も下降気味でますます出歩かなくなるかも、と猛反省。今年は思い立ったら吉日で、あちこち食材探訪の旅をしてみようと決心したものの、1月は東京から出ずで、なにやってんだか。これはいかんと2月1日の朝、北陸新幹線に飛び乗っていってきました富山へ。平日だし、すべては着いてから決めましょうという軽いノリ。
で、その結論から先に。富山、行くべし、です。
近い! 大宮から2駅。長野の次が富山だっt
旨い! 食材も料理人の腕も超一級
安い! 星付き店で東京のおおよそ半分の価格
行ったお店は、当日夜「御料理ふじ居」と翌日昼「鮨し人」の二軒のみ。それぞれ星付きのお店ですが、お酒を入れて2万円台とまじ驚きました。それなりの価格ではありますが、東京なら4万円から5万円じゃないかしら。とかいってそんな高いお店いったことないからわからないというのがホントですけど。
東京、京都、金沢などであればあそこもここもとお店選びが大変ですが、富山は選択肢が少ない分、お店選びに迷わないのもよかったです。この二軒は行く価値十分にありで、季節ごとにリピートしてもよろしいかと。
さて食材ですが、氷見ぶりが不漁でしかも寄生虫が入ると評価を落としていますが、さすが富山湾、その他の鮮魚がお出迎えです。かに、えび、いか、なまこはもちろんですが、驚いたのが、20キロ級のめじまぐろ、30キロ級のくえが上がるんです。それを腕のいい料理人が、素材を生かしながら、さらに工夫を加えて美味しくしてくれていました。


御料理ふじ居は、その庭から店内の設え、そして各料理のプレゼンからお味まで、知りうる限りではありますが、完璧といっていいのではないでしょうか。さすがの二つ星。特に感激したのが、香箱がにを沖漬けして、その内子と外子だけをいただくという逸品。酒はもてろん、炊きたてにご飯と合わせればなんぼでもいけるというやつ。実際、この香箱のためにだけ土鍋でご飯を炊いてくれましたよ。大きな火鉢で焼いたお餅に唐墨をてんこ盛りに摺りおろして海苔を巻いて手巻き寿司のようにいただいたあの味も忘れられません。



ランチで伺ったのははこれまた一つ星の「鮨し人(じん)」。おいしいのは当たり前、それを超えた大将の話し、面白さ爆発、みたいなお店でしたよ。水を含め、すべての食材は月の満ち欠けの影響を受けるとのお話し。次回は夜の席でじっくりと伺うことにいたしましょう。こちら握りとつまみが適度に組み合わさってデザートまで19品でました。砂糖を加えず、赤酢だけ合わせた寿司飯はちょっと固め。その上に柔らかく仕上げたネタをのせていただけば口の中はパラダイスや、というやつですね。しろえびの昆布〆、美味しかったなあ。ぶり、どぐろ、ひらめも下ろしたばかりではなく、大将がいい状態になったと判断するまで置いているのではないでしょうか。とろっと溶けるような印象がありました。大トロを煮たつまみも絶品、かわはぎの肝あえを手巻きにして食べたのもそりゃ反則でしょ、といううまさ。
ああ、今すぐにでももう一度行きたい、という二軒でしたよ。機会があれば、ではなく、機会を作ってぜひ富山に行ってくださいませ。というよりも、行きたい方、募集します!ぜひご一緒に。
Comments