乗るより返却で苦労の電動キックボード初体験
- Kaz Saito
- 2023年8月15日
- 読了時間: 3分

免許返納で原付も乗れない僕。若い連中が電動キックボードに乗っているのを指をくわえて見ていた訳ですよ。
ところが、この7月の法改正で、免許なくても電動キックボードのシェアリングサービスが利用できるようになったんです。
そこでさっそくアカウントをつくって、初回60分無料クーポンをゲットしました。
とはいうものの、普段、御苑の事務所に置いてあるチャリがあるので、キックボードの利用機会がない。
ならばと、交通量の少ないこのお盆の間に体験しようと、新宿御苑から西武新宿までの移動に使ってみたんです。
まず、LUUPのアプリで御苑周辺のポートを確認、直近のポートまで徒歩移動。キックボードが5台並んでました。
そこで再びアプリを立ち上げたところ、まず選択するのが移動先の返却ポートらしく、西武新宿駅周辺を検索するも空きがない。しかたなく、ちょっと離れた場所を選択して、指示通りに機体のQRコードをスマホで読んだところ、ことごとくエラー表示。
こっちがオタオタしてたら、後から来た女子がQRコードを読み取ってさっそうと走り去っていくではありませんか。
さらに、4人の若いあんちゃんがやってきて、こちらが必死に格闘しているキックボードのナンバーを見て「あ、それオレが予約してるやつ」と横取りされる始末。結局、残り4台のキックボードも出払って乗れる機材なし。
なんでやねん、と記憶を辿って思い出したのが「ライド中、いつでも返却ポートは変更できます」の一文。そいうか、まず直近のポートに行ってそこをとりあえずの返却先としないと機材を借りることができないんですね。
再度アプリで検索してキックボードが駐輪しているポートを発見、そこまで再び、徒歩移動。このドタバタの時間を考えると事務所にチャリ取りに行ったほうがなんぼか早く帰路に付けたな、と気が付くも後の祭り。
2箇所目のポートでは、そこを返却場所と選択して、QRコードを読んだところ、テールランプが光って始動状態に。この機材が僕を受入れてくれた気分で、なんかうれしい。
後は乗るだけ、スタンドを外してハンドルを握り、左脚をボードに乗せて、右脚で数歩キックしてライド。あとは右手のグリップにあるアクセルを親指で下に押せば加速するという寸法。
ライドの感触は、走り始めは若干の不安定感はあるものの、スピードに乗ればスムーズな走行感です。
ただし、スピードに対してのブレーキの効きが甘く、その機材のブレーキのくせを素早く見抜かないと危ないと感じました。これはバイク乗りだったときの教訓「スピードを出すのは簡単、むしろ止まるのが難しい」と同じなんですね。アクセルよりもブレーキが命を守ってくれます。
今回の最大の難関が返却です。西武新宿周辺には返却できるポートがない。再度アプリで検索したところ、歌舞伎町にポートがあるので、まずそこに行ったのですが、見事に満車。しばらく待ってもまったく空く気配なし。
しかたなく再度検索してさらに離れた場所に1台の空きを発見、急いで移動するものの、利用駅の西武新宿駅からはさらに遠くなる始末で、トホホ。
返却の手順ですが、まず空いているポートに駐輪。アプリでライド中止を選択し、その場所を返却先に変更・指定します。そうするとアプリから返却したところの写真を送れと指示があります。写真を撮影して送信して、しばらくすると、返却完了のお知らせとともにテールランプが消えるんですね。
今回は初回無料クーポン利用でしたが、履歴を見れば17分1.3キロの利用で通常305円のチャージとのこと。
正直、営団地下鉄なら172円、都バスでも210円の距離。さらに10数分歩けばタダですし、普段使うチャリでも駐輪ラック一晩利用して209円程度なんですよね。
都会の新しい移動手段としてのシェアリングサービス「LUUP」ですが、今のところ、実用というよりも、風を切って走る新しいエンタメでの利用と考えたほうがよろしいようで。
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