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七折小梅ならジップロックで梅干しができるんです

  • 執筆者の写真: Kaz Saito
    Kaz Saito
  • 2021年6月2日
  • 読了時間: 3分

今では出来上がりの商品を買うことが普通の時代。僕が子供の頃といえば、そうれはそれは大昔(^_^;ですが、着るものにしても母が手作りで作ってくれていました。母は一人目の子供は女の子がほしかったそうで、なにかというとかわいげな服を着せようとして、こちらが思いっきり抵抗したのを覚えています。


食べるものもそうですね。家族の食事の準備にはまず、だしを取るために鰹節を削る、煮干しのわたを取るなど自らの手を動かしての作業って多かったですよね。今ではなんでも完成品を買える時代ですから、むしろその手仕事を探すほうが難しいですが、そんな今でも梅にまつわる季節の手仕事って、皆さんもやっているのでは? そう、梅酒作りです。5月の末から6月にかけて、スーパーに青梅が並び、その横には果実酒用の焼酎に容器も並びます。それを購入、へたを細串で取って氷砂糖とともに焼酎漬けにするだけですが、これも立派な季節の手仕事です。3カ月後には美味しくいただけるオリジナル梅酒の出来上がり。味見をしては、来年はブランデーで漬けてみるかと思いを馳せるのも楽しいものです。


さて、我が家ですが、庭に小梅の木があり、収穫した小梅は梅酒にするのが恒例。それを作るのが妻のお仕事となっています。で、僕の仕事といえば、梅酒を飲むのはもちろんですが、ちょっと手間のかかる梅干し作り担当となります。


このとき使う梅は七折小梅と決めています。七折は愛媛県伊予郡砥部町の特産品で、その品質の高さから青いダイヤと呼ばれて高値で取引されていたとか。なによりその香りがよく、重しもかけず、なんとジップロックなどの保存袋で漬けられるんです。しかもクエン酸の含有量が他品種よりも多いので、塩分控え目の10%で漬けられるのも魅力。今年は3Lを8キロ取りましたが、小梅といっても中粒ぐらいあって、果肉も豊富でいい感じです。


届いた七折小梅をざっと洗ってさらに焼酎で消毒、そこから細串でへたを取るという手作業を8キロ分(^_^; 今年は料理仲間と二人でやりましたが、まあまあの仕事量。これを1キロづつ保存袋に分け入れて、そこに100gの粗塩をまぶし入れて密閉します。



密閉して1時間ほどしたところで、観察してみると、もう梅酢が上がってきています。皮が薄いことの証明ですね。とはいえ、そのままではカビなどが発生することもあるので、毎日、天地を返して梅の実が常に酢に漬かっている状態にすることがポイントです。


こうしておもりをしながら、6月中旬から7月初旬にかけて赤紫蘇が市場に並ぶのを待つわけです。さて、その先の手仕事についてはまたのご報告。梅干しに含まれるクエン酸は疲労回復にいいそうです。さっそく昨年漬けたものをいただきましょう。



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